九州支部の活動理念
日本熱処理技術協会九州支部はH14年3月に西部支部より分離し設立された。産官学の密接な連携により、熱処理技術の基礎から最先端までの分野にわたり、研究・調査・教育を事業とする。支部会員相互間の情報交換・提携を図り、九州・山口地区における熱処理に関する学術・技術の 発展に寄与することを目的としています。
九州支部の活動
九州支部では産官学が密接に交流してきており、例えば基礎教育セミナーで(超)基礎的な内容を含む充実した実習・講義を実施することにより現場技術者の教育の場を提供している。また、地方での出前セミナーも実施し、九州地区全体の熱処理関連の技術レベルの向上に注力している。金属熱処理技能検定の準備講習会や、工場見学も毎年実施している。一方、構造材料学談話会などの著名な講師陣による先端セミナーも実施しており、基礎から先端までの熱処理関連分野の発展を基本理念としている。
歴代支部長
期 | 期間 | 名前(所属) |
1 | H14.4-H16.3 | 高木節雄 教授(九州大学) |
2 | H16.4-H18.3 | 高木節雄 教授(九州大学) |
3 | H18.4-H19.3 | 山本郁也 氏(新日本製鐵) |
4 | H19.4-H21.3 | 谷本進治 氏(新日本製鐵) |
5 | H21.4-H23.3 | 坂本雅紀 氏(住友金属工業) |
6 | H23.4-H24.3 | 坂本雅紀 氏(住友金属工業) |
7 | H24.4-H26.3 | 神谷昌秀 氏(福岡県工業技術センター) |
8 | H26.4-H27.3 | 神谷昌秀 氏(福岡県工業技術センター) |
9 | H27.4-H29.3 | 足立吉隆 教授(鹿児島大学) |
10 | H29.4-H31.3 | 池上伸介 氏(新日鐵住金) |
11 | H31.4-R2.3 | 櫻谷洋一 氏(福岡県工業技術センター) |
12 | R2.4-R3.3 | 小野幸徳 氏(福岡県工業技術センター) |
13 | R3.4-R5.3 | 土山聡宏 教授(九州大学) |
14 | R5.4-R6.3 | 土山聡宏 教授(九州大学) |
15 | R6.4- | 河添健一 氏(日本製鉄) |
支部役員体制
R3年度幹事名簿
九州支部に所属する研究室一覧
九州大学工学研究院材料工学部門・土山研究室 【所在地】福岡市西区元岡744 【TEL】092-802-2983 |
鉄鋼材料の強化機構に関する基礎理論の構築や、合金設計と組織制御に関する研究を実施しています。また材料や熱処理関連企業と連携して、新合金の開発や実用化に向けた取り組みも積極的に行っています。 【メンバー】スタッフ8名、学生24名 |
九州大学三浦研究室 【所在地】福岡市西区元岡744 【TEL】092-802-3207 【URL】http://www.mech.kyushu-u.ac.jp/~zaika/index-j.html |
金属粉末射出成形法(MIM)や今流行のレーザを用いた3Dプリンティングによる金属粉末積層造形法を用いて医療や航空機用の先端材料であるチタン系合金やスーパーアロイの創製、ならびに実用化に向けて企業との産学連携で取り組んでいます。 【メンバー】スタッフ7名、学生16名 |
九州大学鉄鋼リサーチセンター 【所在地】福岡市西区元岡744 【TEL】092-802-2977 【URL】http://rcs.kyushu-u.ac.jp/index.html |
鉄鋼関連企業と連携して、共同研究や委託研究を活性化させる「産学連携シンポジム」を開催しています。また2014年には「共同研究部門」を新たに設置しました。教育面では、実践的な体験学習を取り入れた「産学連携講義」を大学院教育に導入することで、優秀な人材の育成に取り組んでいます。 |
鹿児島大学中村研究室 【所在地】鹿児島市郡元1-21-40 【TEL】099-285-8262 【URL】http://www.mech.kagoshima-u.ac.jp/~nakamura/ |
金属、セラミックの接合材料、複合材料の開発を行なっています。最近では、特にスパークプラズマ焼結(SPS)を用いて南九州の豊富な天然資源である火山性ガラスのシラスの工業的利用について、またメカニカルアロイングとの組み合わせによる(異種)微細組織材料の開発について取り組んでいます。 |
鹿児島大学足立・定松研究室 【所在地】鹿児島市郡元1-21-40 【TEL】099-285-7704 【URL】http://www.mech.kagoshima-u.ac.jp/~adachi/ |
鉄鋼材料ゲノム解析、階層的3D4D材料組織解析、弾性・塑性ひずみ測定、変形シミュレーション、転位の3D構造解析、ANNによる強度予測などに関する研究を行っています。 【メンバー】スタッフ4名、学生17名 【設備】3D光学顕微鏡Genus_3D、SEM内小型引張ステージ、TWIN-JETなど |
大分大学金澤・市來研究室 【所在地】大分市旦野原700 【TEL】097-554-7826 【URL】http://elecls.cc.oita-u.ac.jp/plasma/ |
大気圧放電プラズマの化学反応性を利用し、新たな水の浄化技術や金属の窒化処理に関する研究開発を行っています。また、水中放電現象や反応性低圧プラズマの基礎研究も行っています。 【設備】高電圧電源、大気圧プラズマジェット など |
九州工業大学惠良・徳永研究室 【所在地】北九州市戸畑区仙水町1-1 【TEL】093-884-3379 【URL】http://w3.matsc.kyutech.ac.jp/mesoscopic/index.html |
各種金属材料の特性向上・改善および現象解明・理解を目指し、主として材料組織学に基づいた各種実験的手法や計算科学的手法を駆使しながら、材料・プロセス設計および材料評価などの研究を進めています。 【メンバー】スタッフ2名、学生17名 |
熊本大学高島研究室 【所在地】熊本市中央区黒髪2-39-1 【TEL】096-342-3716 【URL】http://www.msre.kumamoto-u.ac.jp/~sentan/ |
階層的構造を有する材料組織(例えば、鋼のラスマルテンサイト)から微小試験片を切り出し、機械的性質を計測する研究を行っています。【メンバー】スタッフ3名、学生25名 【設備】マイクロ材料試験機、微小レーザ加工機など |
熊本大学連川研究室 【所在地】熊本市中央区黒髪2-39-1 【TEL】096-342-3720 【URL】http://www.msre.kumamoto-u.ac.jp/~mice/ |
粒界性格・構造と粒界物性に関する基礎的研究と、それらの知見に基づいた粒界設計制御(粒界工学)による先端材料の開発を行っています。 【メンバー】スタッフ2名 【設備】FE-SEM/EBSD、TEM、SPM(KFM、MFM等)、超伝導磁場中熱処理装置、ナノインデンター、超高温万能試験機など |
福岡県工業技術センター金属プロセスチーム 【所在地】北九州市八幡西区則松3-6-1 【TEL】093-691-0260 【URL】http://www.fitc.pref.fukuoka.jp |
熱処理、塑性加工、溶接、鋳造などの技術分野について、中小企業の技術支援を目的に、研究開発や試験分析、技術相談、人材育成などを行っています。 【メンバー】スタッフ3名 【設備】熱処理炉、溶解炉、プラズマ焼結装置、機械試験装置(引張、硬さ、摩耗)、EPMA、FE-SEM/EDS/EBSD、XRD応力測定装置、XRF、GDSなど |